履正社4強 来春選抜出場へ前進、エース竹田が寺島ばり“二刀流”

[ 2016年10月30日 19:02 ]

秋季高校野球近畿大会準決勝 ( 2016年10月30日    紀三井寺 )

履正社の竹田祐投手
Photo By スポニチ

 寺島ばりの“二刀流”で来春選抜出場へ大きく前進した。履正社(大阪2位)の最速143キロ右腕・竹田祐投手(2年)が高田商(奈良2位)を相手に8回を被安打2の7奪三振、無失点の力投。打っては高校通算4本目となる左翼への2ランにコールド勝ちを決める“サヨナラ”の中前打で4強入りへ導いた。岡田龍生監督は「竹田のワンマンショーでしたね」と手放しで称えた。

 ヤクルトから1位指名を受けた寺島の背番号1を引き継ぐ男が本領発揮だ。投打でフル回転した前エースを思わせる活躍に「それが理想です。寺島さんによく怒られたので、見返したいです」と屈託なく笑った。ロッカーが隣でエース道を叩き込まれてきた。スライダーの握りや下半身の使い方を伝授され、譲り受けた重さ約2キロのゴム球で指先を強化してきた。

 同じく4強入りを決めている大阪桐蔭のキャンパスがある大東市の出身。自宅近くのライバル校より履正社を進学先に選らんだ。「大阪桐蔭がいつも勝っていたので、大阪桐蔭を倒したいと思ったんです」。昨秋の大阪大会では背番号6で遊撃を守るなど投打にセンスあふれる新エースがチームをけん引する。(吉仲 博幸)

続きを表示

2016年10月30日のニュース