広島・緒方監督　継投「ミス」ジャクソン６失点　６戦連続登板も力尽く

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１６第６戦 （ 2016年10月29日    マツダ ）

＜広・日＞敗退に肩を落とす緒方監督ら広島ナイン
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　力尽きた。３２年ぶりの日本一という悲願は果たせず、広島・緒方監督は「ファンの方に申し訳ない。監督である私の責任」と肩を落とした。

　同点の８回に６失点。４番手・ジャクソンが火だるまになった。７回を投げた今村とともに、シリーズタイ記録の６試合連続登板。第１戦からは５６年の稲尾（西鉄）以来だったが、２死無走者から３連打で満塁。ここで中田に押し出し四球を与え、投手のバースには中前適時打を浴びた。「交代のタイミングを間違えた。自分の判断ミス」と緒方監督。なおも続投した右腕はレアードに満塁アーチを被弾し、「調子が悪い中でも気迫のこもったボールを意識して投げたが、及ばなかった…」。これで勝負は決してしまった。

　地元・広島で連勝スタートしながら、シーズン中は１度しかなかった４連敗で終戦。勝利の方程式が崩壊し、４つの黒星は全て救援投手に付いた。それでも「下を向くことはない。失うものは何もなく、得るものばかりのシーズンだった」と緒方監督。日本一には届かなかったが「また来季、日本一にチャレンジします」と誓った。

　▼広島・今村（シリーズタイ記録の６試合連続登板。１イニングを無失点）この緊張感を（今後に）生かしたい。次は追われる立場。来年に向けてやっていきたい。

　▼広島・野村（先発して４回４失点）先頭打者を出して失点している。大事な試合で２度も投げさせてもらった。いいところも悪いところも出た。

　▼広島・石井打撃コーチ　試合の内容以上に力の差があった気がする。紙一重と言われるが、それ以上に大きかった。

　▼広島・松田元（はじめ）オーナー　日本一になるためには、あれ（日本ハム）くらい強いチームをつくらないといけないということ。

　≪救援４敗はワースト記録≫広島は第３戦から大瀬良、ジャクソン、中崎、ジャクソンと救援投手が４戦連続で黒星。今シリーズの投手別防御率を出すと、先発の１．０５に対し救援は７．５８と本来の力を発揮できなかった。なお、同一球団救援投手によるシリーズ合計４敗は、５７年巨人、６５年南海、７４年中日、９２年西武の各３敗を抜くワースト記録になった。