張本氏 大谷二刀流反対も「17、18勝して今年の打撃なら“大あっぱれ”」

[ 2016年10月30日 08:45 ]

SMBC日本シリーズ2016第6戦 ( 2016年10月29日    マツダ )

<広・日>8回2死満塁、レアードの満塁弾に歓喜する大谷(中央)
Photo By スポニチ

 日本ハムの前身である東映で59~75年にプレーした張本勲氏(76=スポニチ本紙評論家)は「大変な、歴史的な偉業でしょう。“大あっぱれ”ですよ」と、古巣の3度目の日本一を喜んだ。

 「日本ハムは手堅く、そつがなかった。シーズン通りの野球だった」。27日の第5戦で先発・加藤に代えてメンドーサを2回途中に早々と投入した場面を挙げ「栗山監督はアッと驚くようなこともするけれど、あの継投は冷静だったね。見事だった」と話した。

 初の日本一は62年。22歳だった張本氏は4番を打ち、打率・462の好成績を残した。チームは敵地・甲子園で阪神に連敗後、引き分けを挟んで4連勝。今年も広島で連敗スタートながら、そこから一気に日本一という不思議な巡り合わせ。指揮官は前巨人の水原茂監督で「若い選手が多かったが、水原監督が導いてくれた」と振り返った。

 くしくも大谷も同じ22歳。8月30日の楽天戦では張本氏が始球式で投手を務め、打席に立った大谷と「対戦」もした。「私は今でも二刀流は反対」というが、今季の打撃は「非常に良かった」と評する。「踏み出した右足が突っ張らず、余裕があった。突っ張ってしまうと(その後の)回転が加わらないから」。2桁本塁打、100安打と同時に2桁勝利をマークしたのは史上初。「あれだけの素質で(投手として)10勝は物足りない。17、18勝して今年の打撃なら、“大あっぱれ”ですよ」とさらなる高みを求めた上で、「話題性もあったし、球界を大いに盛り上げてくれた」と奮闘ぶりを称えた。

 ▼熊崎勝彦コミッショナー 10年ぶりの日本一に心からお祝い申し上げます。栗山監督の手腕やチーム一丸の戦いぶりに、日本一にふさわしい王者の貫禄を感じました。多くのファンを魅了した広島の戦いぶりにも感激しました。

 ▼日本ハム・末沢寿一オーナー 心をひとつに、最後まで諦めない戦いを続け、見事頂点をつかんだ栗山監督はじめコーチ、選手の皆さんに“おめでとう!”のメッセージを贈ります。

 ▼日本ハム・竹田憲宗社長 チームの悲願成就はもちろんのこと、ファンの皆さま、北海道民の皆さまと感動を分かち合えたことを心からうれしく思います。

続きを表示

2016年10月30日のニュース