中田　決勝押し出し「点が入らなかったら間違いなく負けていた」

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１６第６戦 （ 2016年10月29日    マツダ ）

＜広・日＞８回２死満塁、中田は押し出し四球を選びガッツポーズ
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　地元・広島で人生初の日本一に輝いた日本ハム・中田は感無量の表情を浮かべた。

　「最後まで諦めない姿勢が本当に出ていた。家族の前で栗山監督を胴上げできて本当によかった」。“おかん”こと母・香織さんら家族、親戚が見守る中で最高の瞬間を迎えた。

　４番の威圧感が勝負を決めた。同点の８回２死満塁でジャクソンからストレートの押し出し四球を選び決勝点を叩き出した。ベンチに向かってガッツポーズした主砲は「あそこで点が入らなかったら、間違いなく負けていた。“意地でもボール球は振っちゃ駄目”と思った」と気合の一打ならぬ、気合の四球をもぎとった。

　今季は自身２度目の打点王に輝いたが、夏前には極度の不振にもあえいだ。「やっている間は長いと思ったけれど、終わってみれば早かった」。優秀選手賞にも選ばれ、広島の夜風を心地よさそうに味わっていた。　（横市　勇）

　≪１１年ソフトバンクに次ぎ２度目≫中田（日）の押し出し四球が勝利打点。シリーズで押し出しが決勝点は８６年第４戦の山崎（広）、８８年第２戦の宇野（中＝死球）、１１年第７戦川崎（ソ）に次ぎ４度目。優勝決定試合では１１年ソフトバンクに次ぎ２度目。