巨人2軍、ボールパーク型新球場 23年3月完成目標

[ 2016年10月25日 05:30 ]

 2軍をボールパーク化へ。巨人は24日、東京都稲城市に23年3月の完成を目指し、2軍用新球場を建設すると発表した。完成後は現在2軍以下が使用しているジャイアンツ球場を、3軍用グラウンドにする。

 今季3軍を発足させ、育成に力を注ぐ巨人が新球場建設に着手した。この日、稲城市の南山土地区画整理組合と予定地の土地売買予約契約を締結。予定地は京王よみうりランド駅から約10分ほどで、現在の2軍本拠地、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場から近い。

 詳細は今後、稲城市などと検討を重ねる段階だが、2軍施設としては異例のコンセプトに基づく。観客席にはテラス席や芝生席を設置。バーベキューを楽しみながら観戦するデッキ席も構想に組み込まれている。また、商業施設も併設する予定。「選手の強化に取り組む場であるとともに、地域の方が集い野球を楽しんでもらう場所にしたい」と久保博球団社長。「TOKYO GIANTS TOWN(仮称)」という新たなファーム施設の構想を掲げた。

 今回の新球場建設に対し、球団が念頭に置いたのは「多摩川グラウンド」だった。近隣住民、特に子供たちが自転車で練習を見学し、付近の商店も含めて地域と一体だったかつての巨人の聖地だ。また、本来の目的は2、3軍での若手育成で、両軍グラウンドの充実と、近い場所での選手の入れ替えなどが可能になる。21年3月の着工を目指し、新時代のスター育成の拠点の充実を図る。

続きを表示

2016年10月25日のニュース