黒田 集大成の登板へ 登板前日では異例の21球で「あんまりイメージは湧きにくい」

[ 2016年10月24日 19:22 ]

札幌ドームのマウンドで投球練習をおこなう黒田
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 プロ20年目の秋、ついに集大成の登板が訪れる。今季限りでの引退を表明している広島の黒田は第3戦に向け、札幌ドームで調整した。

 通常は登板前日に傾斜を使った投球はしないベテラン右腕が、強めのキャッチボールを終えると、マウンドに向かった。捕手を座らせ、マウンドの感触や変化球の曲がりなどを確認しながら21球を投げた。札幌ドームでの登板は米大リーグ移籍前の2005年6月14日以来で「あんまりイメージは湧きにくい」と言っていただけに、異例の投球練習となった。畝投手コーチは「試合(と同じ)状況で投げてみたかったんじゃないか」と説明した。

 ユニホームを脱ぐ決意を18日に電撃表明。今後の戦況次第では25日が現役最後の登板となる可能性もある。普段以上のプレッシャーを感じそうなものだが、41歳の表情は変わらない。「一試合一試合で重圧や緊張の度合いが変わることはない。毎試合、死ぬ気でマウンドに上がってきた。その気持ちがそれ以上に上がることはないと思う」と口調も同じだ。

 支えてくれた仲間とファンに届ける残り少ない雄姿。「一生懸命投げるだけ。個人的なことを抜きにして、どれだけ粘り強くゲームをつくって、勝利に貢献できる投球をするか」。2連勝の勢いに乗り、背番号15が日本一への王手に導く。

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2016年10月24日のニュース