明大 星、8回途中2失点で連覇導く「やってやろうと」春の悔しさ晴らす

[ 2016年10月23日 18:01 ]

東京六大学野球秋季リーグ戦 ( 2016年10月23日    神宮 )

<明大・立大>ヤクルトに指名されたこの試合先発の明大・星(左)と中日に指名された柳がスタンドの学生と言葉を交わす
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 明大が立大に連勝して勝ち点を4にし、優勝の可能性を残していた早慶両校より勝率で上回るため優勝を決めた。

 39度目の優勝を引き寄せたのはヤクルトから2位指名を受けた先発の星知弥だった。4回までノーヒット。8回1死まで2失点と踏ん張り、ネット裏の明大OBたちからも「ドラフトで指名されたら人が変わったように安定した」という声が出るほど、変化球もコーナーに決まり味方のリードを守り切った。

 優勝会見では、春に結果を出せなかった悔しさを吐露した。「何とか秋はやってやろうと思っていた。2戦目は絶対勝つぞと思ってやってきました」と夏の長野合宿での走り込みを振り返った。ブルペンでは善波監督が付きっ切りで指導。「いつも星の横に立っていたから、うるさいなあと思っていたと思うよ」と星を見やって、笑いを誘った。中日1位の柳も「星とは1年からいい関係で来れた。夏の練習でも星のやる気が伝わってきたし、自分にもいい影響を与えてくれた」と時間のかかった大型右腕を称えた。

 春は全校に1敗する10勝5敗という六大学初の完全優勝。秋は早大に勝ち点を落としたものの、他の4校には連勝と力強さも加わった。「プロのことは考えず、日本一に向かって達成したい」柳は最後に11月11日から始まる神宮大会に視線を向けていた。

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