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なぜ今?黒田 電撃引退表明 日本S第2戦先発濃厚も「自分の口で」

今季限りでの現役引退を電撃表明した広島の黒田
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 シリーズ4日前の電撃発表!広島・黒田博樹投手(41)が18日、広島市内のホテルで記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。14年オフに古巣に復帰し、今季はチームを25年ぶりのリーグ優勝に導いた日米通算203勝右腕。チーム、そしてファンの目に最後の雄姿を焼き付けてもらうために、重い決断を下した。22日に始まる日本ハムとの日本シリーズでは、第2戦(マツダ)の先発が濃厚。最後の舞台で日本一をつかみ取り、引退の花道を飾る。

 午後7時から始まった引退会見。頂上決戦前だからだろう、20年間に及ぶ日米での現役生活に終止符を打つというのに、センチメンタルな感情は一切見せなかった。壇上の黒田は、すっきりした表情で口を開いた。

 「昨日、球団に(正式に)意向を伝え、了承していただいた。リーグ優勝して日本シリーズに進出できたことが大きな要因。最高のシーズンを送れたので悔いはない」

 41歳。満身創痍(そうい)でも投げ続け、リーグ優勝に尽力した。引退を決断したのは優勝決定後の9月第3週。鈴木清明球団本部長に申し出た。チームメートでは盟友・新井にだけは伝えていた。日本シリーズ開幕4日前の電撃表明。20日のドラフト会議にも配慮した、このタイミングでの異例の発表は、黒田なりのケジメだった。

 「次が最後の登板かもしれない。その前に、一緒に戦ってきた仲間や、応援していただいたファンの方に、自分の口で伝えないと…と思った」

 チームの一体感を何よりも大切にする。発表したことで士気に影響を与えないか「葛藤もあった」。ナインには会見に先立ち、本拠地での練習前に引退を報告した。

 独自の美学を持つ。かねて「引き際は常に考えている。ボロボロになってまでやりたくない」と語っていた。引退理由の一つにリーグ優勝を挙げたが、体調については口をつぐんだ。決戦前に、言い訳がましいことは言えない――。そんな誇りがにじむ。しかし、ただ一つ、自身のこだわりに言及する中でそれを示唆した。

 「先発完投をスタイルとしてきたのに、9回を投げ切れない体になり、他の選手に示しがつかない歯がゆさがあった」

 広島で13年間、メジャーで7年間。常に「この1球が最後になってもいい」との思いで、必死に投げ続けてきた。14年オフ、メジャーの約20億円超のオファーを蹴って広島に復帰し、日米で積み上げてきた勝ち星は203まで伸びた。22日に開幕する日本ハムとの日本シリーズが正真正銘の最後の登板機会となる。

 「今まで“今日が最後だ”とマウンドに上がっていた。本当にそれがリアルになるので、どういう心境になるか、まだ想像がつかない」

 真っ赤に染まるであろう本拠地マツダスタジアムでの第2戦先発が濃厚。男気あふれる右腕が感謝の気持ちを込めて、集大成の雄姿をファンに披露する。 (江尾 卓也)

 ◆黒田 博樹(くろだ・ひろき)1975年(昭50)2月10日、大阪府大阪市生まれの41歳。上宮から専大を経て96年ドラフト2位(逆指名)で広島入り。97年4月25日巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発初勝利。05年に最多勝のタイトルを獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞。06年に最優秀防御率。07年オフにFA権を行使してドジャース入り。ヤンキースを経て15年に広島復帰。16年7月23日阪神戦(マツダ)で日米通算200勝を達成。04年アテネ五輪日本代表。1メートル85、93キロ。右投げ右打ち。 日本S日程

[ 2016年10月19日 05:30 ]

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