大谷 日本Sでリアル二刀流10連勝締めだ 開幕戦&第6戦先発

[ 2016年10月18日 09:50 ]

日本シリーズ

日本ハムの大谷
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 日本一は「天下無敵の二刀流」で完結させる。日本ハムの大谷は22日から始まる広島との日本シリーズで第1戦に先発し、もつれれば中6日で第6戦に向かうことが濃厚だ。

 日本シリーズ進出を決めた16日のソフトバンクとのCSファイナルS第5戦で救援登板し、自身の持つプロ野球最速を1キロ更新する165キロを連発。栗山監督は「日本シリーズは無理をさせない。1日、2日様子を見て決めたい」と慎重だが、二刀流のフル回転が10年ぶり3度目の日本一に近づくことになる。

 2試合いずれもセの本拠地で投手も打席に立つ。投打同時出場の「リアル二刀流」は今季8勝0敗1セーブで、あと2回勝てば10連勝締めで日本一だ。第2戦はセの本拠地のため代打待機、パの本拠地で行われる第3~5戦はDHで出場する予定で、大谷も「(投打どちらも)使ってもらったところで精いっぱいプレーしたい」と意気込む。

 自身初めての日本一へ挑む大舞台は、思い出の地でもある。新人だった13年6月18日に初めて「リアル二刀流」で出場したのが、マツダスタジアムでの広島戦だった。大谷は「マツダはきれいで好きな球場。個人的にはワクワクしている。良いパフォーマンスを出せるように準備したい」と目を輝かせる。同球場で投手として出場したのはその1試合のみだが、打者としては通算6試合で15打数7安打、打率・467と相性抜群だ。

 「スピードは出たら出たでいい。ヒットになる確率が低くなる」。真っ赤に染まった敵地のスタンドが闘志に火をつければ、底知れぬポテンシャルを見せるだろう。 (柳原 直之)

 ◇大谷の初二刀流 新人だった13年6月18日の広島戦(マツダ)に「5番・投手」で初めて投打同時出場。1963年に梶本隆夫(阪急)が「3番・投手」で出場して以来50年ぶりに投手が中軸に座った。4回3失点で降板したが、その後は右翼の守備に就き、打者として同点の5回無死満塁から遊ゴロで決勝点を挙げプロ入り初の勝利打点をマーク。大谷は「まだ課題はありますけれど、一つ一つクリアしていけばもっと楽しくなる」と笑顔で振り返った。

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