創価大・正義 125球目に154キロ 巨人「今年は本当に難しい」

[ 2016年10月16日 05:30 ]

東京新大学野球 ( 2016年10月15日    県営大宮 )

<創価大・流通経大>力投する創価大・田中は3失点完投
Photo By スポニチ

 1点リードで迎えた9回2死。125球目。こん身の154キロで空振り三振を奪った創価大・田中は思わず吠えた。3失点完投で通算20勝目。

 リーグ優勝に王手をかけた右腕は「相手も凄く集中していた。そういう試合。野手に助けてもらった。安心、感謝という気持ちです」と振り返った。

 20日のドラフト前に最後の登板となる可能性もあり、9球団28人のスカウトが集結した中での力投。4盗塁を許したものの、自己最速にあと2キロと迫る直球とフォークで大事な一戦をものにして「今日は終盤まで納得いくボールが多かった」とうなずいた。

 当初は12球団が1位指名とまで言われた今ドラフトの超目玉だった田中だが、右肩の違和感で今春リーグ戦を離脱したことで取り巻く状況は一変した。その後、総合力で桜美林大・佐々木千の評価が急上昇。とはいえ、強烈な直球を投じる田中の姿に各球団スカウトは頭を悩ます。巨人の山下哲治スカウト部長は「田中しか投げられない真っすぐ。今年は本当に難しい」と言えば楽天・長島哲郎スカウト部長も「この直球は捨てがたい」と話す。4日後に迎える運命のドラフト。田中に何球団が競合するか。156キロ右腕から目が離せない。 (松井 いつき)

 ▼流通経大・生田目(ドラフト上位候補右腕が7回途中6安打4失点)相手は凄い投手。こっちも負けられないという気持ちだった。打者に向かっていく姿勢は見せられた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月16日のニュース