DeNA連夜の0点 6回以降は二塁踏めず…ラミ監督「厳しい試合だった」

[ 2016年10月14日 07:45 ]

セ・リーグ クライマックスシリーズ ( 2016年10月13日    マツダ )

<広・D>選手交代を告げベンチへ戻るDeNA・ラミレス監督
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DeNA・ラミレス監督は動かなかった。0―2で迎えた5回1死二塁。打者は投手の三嶋だった。代打の切り札・下園も準備させていた。しかし、指揮官が選んだのは前者だった。その結果、後続が倒れて無得点に終わった。6回以降は二塁すら踏めず、初戦に続いて零敗を喫した。

 「もし、走者が2人出ていたら(三嶋に)代打を考えていた。だが、2人目の走者が出なかったということ。2日連続で厳しい試合だった」

 そう振り返った指揮官だが、試合前には動いていた。CSでここまで打率・153と調子を落とした5番の宮崎を7番に下げ、2番には野村と相性のいい石川を起用した。5番には初戦で左手の薬指を骨折しながら2安打した梶谷を置いた。できる限りの手を打った。だが、奏功せず。広島を上回る5安打を放ったものの、打線はつながりを欠いた。4番の筒香はファイナルS初安打を放ったが、試合の流れを変えるような一発は出なかった。それでも指揮官は「選手たちはよく(バットが)振れていた」とかばい「野村にいい投球をされたということ」と脱帽するしかなかった。

 相手のアドバンテージ1勝も含めて0勝3敗。早くも崖っ縁に追い込まれた。1敗どころか、引き分けも許されない。 「It ain’t over till it’s over(全てが終わるまでは終わらない)」。試合前、ラミレス監督は米国に伝わる名言を口にした。ナインも同じ思いだ。「明日とにかく勝つだけ。言わなくてもみんな、やるべきことは分かっている」と主将の筒香。無抵抗で終わるつもりはない。(中村 文香)

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2016年10月14日のニュース