巨人 岡本をウインターL派遣へ 武者修行で成長の筒香に続け

[ 2016年10月12日 07:50 ]

巨人の岡本
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 岡本よ、筒香になれ!巨人が岡本和真内野手(20)ら若手3選手を今オフのプエルトリコ・ウインターリーグに派遣する方針を固めたことが11日、分かった。近い将来の主軸候補の若き大砲の、厳しい異国の環境での進化が期待される。

 チームは前日、DeNAを相手にCSファーストSで敗退。選手層の薄さが敗因として浮き彫りになった。補強はもちろん、若手の育成は急務。球団関係者は「日本で練習するよりも、環境面も含めて刺激になる部分が多いはず」と派遣の意図を説明。同地でのプレーに必要なビザの申請手続きを開始し、無事に手続きが完了すれば、派遣が正式決定する。

 岡本は春季キャンプやオープン戦で高橋監督からチャンスを与えられ、村田と正三塁手を争ったが、1軍出場はわずか3試合。ただ、イースタン・リーグでは18本塁打、74打点をマークするなど、潜在能力の高さは証明した。CSファーストSでも出場機会こそなかったが、右の代打要員として10日の第3戦はベンチ入りを果たした。

 3年目となる来季は、1軍定着を勝ち取る勝負の年だ。CSで対戦したDeNAの主砲・筒香は昨オフ、志願してドミニカ共和国のウインターリーグに参加。技術はもとより精神面で急成長を果たし、今季は44本塁打、110打点でリーグ2冠を獲得した。昨年、台湾ウインターリーグに参加した岡本には、中南米のさらに厳しい環境でのステップアップが期待される。

 岡本とともに今季、先発ローテーションの一角として期待されながらわずか5勝の高木、1軍デビューした平良が派遣される方向。V奪回へ不可欠な若手の台頭の筆頭候補として、岡本が武者修行の旅に出る。

 ▽ウインターリーグ キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、メキシコで行われるものが有名。11月から翌年2月に開催され、各国リーグ王者は「カリビアン・シリーズ」で中南米王者を争う。若手選手だけでなく、現役大リーガーも多数参加するためレベルは高い。メジャーのスカウトも詰めかけ、若手、ベテランを問わず実力をアピールする場となっている。アジアでは台湾でも開催されている。

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2016年10月12日のニュース