西武・森 捕手で侍サプライズ初選出へ 経験浅くても強打魅力

[ 2016年10月6日 08:00 ]

西武の森
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 西武の森友哉捕手(21)がメキシコ、オランダと戦う11月の侍ジャパン強化試合のメンバーに選出されることが5日、分かった。今季はチームで捕手出場が26試合にとどまったが、侍ジャパン・小久保監督は将来を担う強打の捕手として期待。森にとっては来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて絶好のアピールの場となる。出場選手は今月中旬に発表される。

 サプライズ選出だ。関係者によると、すでに森は強化試合への招集が内定しており、この日までに所属球団の西武にも伝えられたという。大阪桐蔭時代にU―18日本代表に選出されたことはあるが、トップチーム入りは初。プロで捕手経験が決して豊富とは言えない3年目の21歳を呼ぶのは、球界でも少ない「打てる捕手」として代表経験を積ませたいという小久保監督の期待の表れだ。

 森は、今季の出場107試合のうち捕手で起用されたのは26試合。スタメンマスクに限れば22試合で、昨季を振り返れば捕手での出場は一度もなかった。西武の首脳陣は将来を見据えながら打線に厚みを持たせるため、8月14日のオリックス戦(西武プリンス)から森を捕手として積極的に起用した。9月はマスクをかぶりながら打率・298の成績を残し、田辺前監督は「捕手としてもそつなくやれている。打撃にも影響は出なくなった」と評価していた。

 就任したばかりの西武・辻新監督も「普通に捕手をこなせれば打線の破壊力が増して、相手にとって脅威になる」と期待を寄せる。一般的に捕手は守備重視で打撃に多くを求められないが、中軸を担える力を持つ森がマスクをかぶれば、打線に切れ目がなくなる。来春WBCで世界一奪還を目指す侍ジャパンにとっても魅力のある存在だ。

 昨年11月の国際大会「プレミア12」で侍ジャパンの捕手を務めたのは炭谷(西武)、嶋(楽天)、中村悠(ヤクルト)。いずれも今季はケガなどで所属球団での出場機会を減らした。アピール次第では、森がWBCのメンバーに割って入ってくる可能性もあり、注目される。

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