元巨人・笠原被告に有罪判決 懲役1年2月、執行猶予4年

[ 2016年10月5日 14:00 ]

笠原将生被告
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 プロ野球巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助と常習賭博の罪に問われた元選手笠原将生被告(25)ら2人の判決公判が5日に行われ、東京地裁は笠原被告に懲役1年2月、執行猶予4年(求刑懲役1年2月)の判決を言い渡した。胴元役として賭博開帳図利罪に問われた元飲食店経営斉藤聡被告(38)は懲役1年6月、執行猶予4年(同懲役1年6月)とした。

 先月5日に開かれた公判で、検察側は「他の投手を賭博に誘っており、賭け金も多額で悪質だ」として懲役1年2カ月を求刑。笠原被告は被告人質問で「興味本位で野球賭博を始めた。単にギャンブルがしたかった。球場のロッカーや寮で毎日のようにギャンブルをしており、感覚がまひしていた」と述べていた。

 起訴状では、笠原被告は2014年9月~15年8月、松本、高木両元選手から賭け金を集めるなどして斉藤被告の賭博を手助けしたほか、自らもプロ野球などで現金計450万円を賭けたとしている。斉藤被告は14年5月~15年8月、プロ野球と高校野球計12試合を対象に笠原被告らに賭けをさせ、野球賭博を開いたとしている。

 事件では、警視庁が9月、指定暴力団山口組系組幹部ら3人を賭博開帳図利の疑いで新たに逮捕。笠原被告らが賭けた金が暴力団の資金源になっていたとみて捜査を続けている。

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2016年10月5日のニュース