作新・今井 高校ラス投は自己ワースト6失点「自分の実力不足」

[ 2016年10月4日 05:30 ]

国体高校野球硬式の部準々決勝 ( 2016年10月3日    岩手県営ほか )

<作新学院・鳴門>2回6失点の作新学院・今井
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 「希望郷いわて国体」特別競技の高校野球硬式の部は3日、準々決勝3試合が行われた。今夏甲子園で54年ぶりに優勝した作新学院(栃木)は鳴門(徳島)に11―12で逆転負け。今秋ドラフト1位候補の今井達也投手(3年)は3番手で登板し2回4安打6失点を喫した。東邦(愛知)―広島新庄は雨のため中止。4日は準々決勝1試合と準決勝2試合が行われる。

 不完全燃焼で高校最後の試合が終わった。作新学院のエース・今井は「(8回は)少し油断が出てしまった。悔しい」と静かに口を開いた。

 9―6の7回から登板。自己最速にあと1キロと迫る152キロを計測し、観客を沸かせた。7回は3者凡退に仕留めたが、8回に鳴門打線につかまった。4安打2四球に3暴投と制球を乱し、自己ワーストの6失点。1イニングで50球を要し「自分の実力不足」と、まさかの逆転負けに責任を背負った。小針崇宏監督は「もっと制球を磨いていかないといけない。次のステップへの課題」と指摘した。

 それでも2回を投げ5奪三振。ドラフト1位候補として意地は見せた。ソフトバンク・永山勝アマスカウトチーフは「結果は別として、球の質はいい」と評した。

 今夏甲子園ではチームを54年ぶりの頂点に導き、U―18アジア選手権でも優勝に貢献した。プロの世界へ向かう右腕は「(ドラフトは)自分の野球人生を左右する分岐点。負けない投手になれるように、1年目から活躍できるように、しっかり練習したい」と前を向いた。 (川島 毅洋)

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2016年10月4日のニュース