広島・広瀬 大粒涙で別れ「本当に楽しかった」倉「優勝は最高にうれしかった」

[ 2016年10月1日 21:14 ]

<広・ヤ>7回1死一塁、代打で登場して左飛に倒れた広瀬はファンの声援に応える

セ・リーグ 広島3―1ヤクルト

(10月1日 マツダ)
 今季限りでの現役引退を表明している広島の広瀬純外野手(37)と倉義和捕手(41)が試合後、ファンに別れを告げた。

 広瀬は7回1死一塁で黒田の代打として登場。名前がコールされると本拠地マツダスタジアムは大歓声に包まれた。小川の前に左飛に倒れたものの、ベンチに戻るとナイン一人一人と握手を交わした。そして8回の守備から右翼の守備に就いた。勝利の瞬間を迎えると、ナインと笑顔でハイタッチを交わしていた。

 そして試合後の引退セレモニーであいさつに立つと「最後の打席で自分の応援歌を歌っていただいて本当にうれしかったです。ケガが多かった自分ですが、そのたびに何度も何度も支えられ立ち上がることができた」と述べ、続けて「背中を押してくれて…」と口にすると、しばし絶句。大粒の涙を流しながら「ファンの皆さんの声援は本当に楽しかったです。そして監督、チームメート、裏方の皆さんと野球ができて本当に楽しかったです」と声を張り上げた。

 最後に「皆さんと一緒に広島伝説をつくっていきましょう。16年間ありがとうございました」と話し、大きな拍手を浴びていた。

 何度もバッテリーを組んだ黒田から花束を贈られた倉も「19年、下手くそでもここまで育ててもらいありがとうございました。今年、優勝。最高にうれしかったです。世界一のカープファンの皆様、ありがとうございました」とあいさつ。2人ともナインの手で胴上げされ、現役生活に幕を閉じた。
【試合結果】

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2016年10月1日のニュース