ハム ソフトB式CS調整へ フェニックスL派遣せず札幌Dで紅白戦

[ 2016年9月30日 05:30 ]

新千歳空港に到着、ファンから祝福される大谷

 4年ぶり7度目のパ・リーグ制覇から一夜明けた29日、日本ハムナインが北海道へ凱旋。新千歳空港ロビーにはファンら約300人が待ち受け、選手らは熱烈な祝福を受けた。主砲の中田は左拳を突き上げて登場するなど、空港は優勝ムードに包まれた。

 栗山監督は、10月12日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへ向け、本番と同じ本拠地・札幌ドームでの紅白戦で調整させるプランを明かして「短期決戦は(それぞれの選手が)勝つためにどう貢献するか。バント一つにしてももっと精度を上げたい」。その上で「昨年のソフトバンクがそうだったように、できるだけ紅白戦をやった方が得策だと今は思っている」と同3日から宮崎で開幕する教育リーグのフェニックス・リーグに大谷ら主力選手を派遣しない方針を示した。

 昨季優勝したソフトバンクは本拠地での紅白戦で調整し、2年連続日本一に輝いた。今季142試合目で振り切った宿敵と同じスタイルで、最低でもCSまでに紅白戦を3試合程度行う予定だ。

 前夜、優勝決定試合で史上初の1―0完封を達成した大谷は、CSでも投打両面で期待される。開幕投手も有力視されるが、紅白戦調整については「移動も含めて監督がそういう判断をした。別に変わることはない」と強調。対外試合を避けることで、打者としては死球などによるケガのリスクを回避でき、投手としては本番と異なるマウンドで投げる必要がなくなることがメリットだ。

 30日はロッテ相手のレギュラーシーズン最終戦。大谷はDHでの出場が有力で「勝って終わりたい。優勝してホッとしているところがあるが、CSも日本シリーズもあるので、しっかり勝てるように調整したい」。凄すぎる男には、登る山の頂がはっきり見えている。 (柳原 直之)

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2016年9月30日のニュース