広島CS暗雲…守護神・中崎が右腰違和感で抹消、精密検査へ

[ 2016年9月26日 09:51 ]

広島の中崎

 広島に気掛りな奇禍が発生した。抑えの中崎翔太投手(24)が25日、右腰違和感のため出場選手登録を外れた。

 26日に広島市内の病院で精密検査を受ける予定。ポストシーズンに向けて回復を最優先させるための措置だが、診断次第では戦力の見直しを迫られる可能性がある。

 右腕に異変が起きたのは、全体練習があった23日のウオーミングアップ中。ストレッチの際、患部に違和感を覚えたという。松原慶直チーフトレーナーは「診断結果が出ていないので見通せないが、CSを念頭に置いて治療やトレーニング、スロー(投球)開始を考えていきたい」と説明した。

 中崎はこの日、マツダスタジアム室内で機器を使ってランニングをこなした。帰途に就く際には「そんなにひどくはないと思う。治療しながら、できることをしっかりやりたい。配慮してもらったので、なるべく早く投げられるようにしたい」と、軽症を強調した。

 一方で畝投手コーチは厳しい表情を崩さなかった。「復帰が前提。復帰してくれないと困るが、不在の場合も想定しておかないといけない」。1軍本隊は10月上旬に宮崎・フェニックスリーグで調整を予定しているが、診断結果によっては中崎を外し、今村とジャクソンで代役の検討に入る可能性を示唆した。

 今季61試合に登板し、3勝4敗34セーブ、防御率1・32の好成績を誇る守護神。不在となれば影響は大きく、軽症であることを祈るばかりだ。 (江尾 卓也)

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2016年9月26日のニュース