ハム 06年日本一復刻ユニで14点 中田ジャンプに本家感激

[ 2016年9月18日 05:30 ]

<日・ロ>7回2死一、二塁、二塁打を放つ中田

パ・リーグ 日本ハム14―6ロッテ

(9月17日 札幌D)
 左翼スタンドから懐かしいメロディーが鳴り響く。スタンドは揺れに揺れた。日本ハムは06年の日本一から10年を記念し、04年の北海道移転から10年まで7年間着用したユニホームの復刻版を着用。ファンがナインを栄光の戦士に模した応援を展開する中、同点の3回に打線がつながった。

 先頭・中田からの3連打で無死満塁とし、レアードが勝ち越しの左前2点打。近藤が走者一掃の3点打を放つと、仕上げは大谷だった。応援歌は小笠原(現中日2軍監督)のリバイバル。まさに「ガッツ」ばりのフルスイングで右越え適時二塁打を放ち、スコアボードには「6」が刻まれた。

 「近藤さんが打ってくれたので便乗して打てました。近藤さん様々です」

 猛攻はまだ続く。7回。大谷が左犠飛で加点すると、今度は稲葉篤紀(現日本ハムSCO)の応援歌が流れた中田の打席で「稲葉ジャンプ」ならぬ「中田ジャンプ」が湧き起こった。「ビックリした。ずっと僕たちのお手本だった人。違った意味で気合が入った」。左中間フェンス直撃の2点適時二塁打でダメを押した。この日は計3度の「中田ジャンプ」。8回にも3点を追加し、今季最多14得点の大勝だった。

 06年に移転後初Vとなる25年ぶりのリーグ制覇。44年ぶりの日本一へと突き進んだ。続く07年も快進撃を続けパ・リーグ連覇。その中心メンバーで、スタンドで見守った稲葉SCOも「スタンドで初めて(稲葉)ジャンプを見たので、うれしかった。(中田の適時打は)応援歌とジャンプが後押ししてくれたのかな」と勝利を喜んだ。

 事前の球団発表では、このユニホームの復活は「1試合限定」だが、大谷は「かっこいいし、ずっとこれでいいんじゃないかと思う」と珍しくおどけた。この日で2位以上が確定。だが、チームの目標はそこにはない。首位・ソフトバンクも勝ったためゲーム差は0・5のまま。「日本一ユニホーム」にもらった勢いで、最後まで鷹に食らいつく。 (柳原 直之)

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2016年9月18日のニュース