坂本 ゴジラ超えた1393安打!松井氏直伝打法で絶好調

[ 2016年9月17日 05:30 ]

<巨・ヤ>6回2死、この試合3安打目となる右前打を放つ坂本。投手・平井

セ・リーグ 巨人6-4ヤクルト

(9月16日 東京D)
 右足に体重を乗せる。上げた左足の膝下を前に伸ばし、タメをつくる。巨人・坂本の猛打ショーは「ゴジラ超え」で始まった。

 「いい当たりではなかったけど、すぐに点を返せて良かった」。2点を先制された直後の初回無死一、三塁。下半身に粘りを効かせ、左前に落とした。逆転の呼び水となった適時打はプロ通算1391安打目。巨人での通算安打数で並んでいた松井秀喜氏を抜いて単独11位となった。5回には左前打。6回は右前打で今季12度目の猛打賞。リーグトップの打率を・349まで伸ばし「一打席一打席状況に応じてやっている」と振り返った。

 同じプロ10年目で並び、超えた。松井氏の巨人最終年だった02年、坂本は中学2年。テレビの世界で見ていた雲の上の存在で「比べられるような選手じゃない」と話す。松井氏はヤンキースなどでも活躍し、日米通算2643安打。「もっともっと高いレベルを目指す」と気を引き締めた。

 今季好調の要因を「しっかり軸足にタメをつくれているから」と分析する。今春キャンプ。臨時コーチとして宮崎を訪れた松井氏は、ヤンキースで同僚だったジーターやA・ロッドらスター選手を手本として挙げた。タメをつくるため重心を落とし、軸足に8~9割体重を残す。「自分の感覚とは違ったので凄く参考になった」と、打撃フォーム改造に取り組むきっかけになった。

 自打球を受けた左足の影響もあり、8回の打席で代打を送られたが、リーグ初の遊撃手の首位打者へ「一日一日しっかりやっていきたい」。14年の日米野球で松井氏がテレビ解説で求めた「もう一段階上」に近づいている。(神田 佑)

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2016年9月17日のニュース