阪神“鳥谷2世”早大・石井に熱視線 スカウト10人でチェック

[ 2016年9月12日 07:30 ]

<早大・法大>8回2死、勝ち越し右越え本塁打を放つ早大・石井

東京六大学野球第1週第2日 早大8―7法大

(9月11日 神宮)
 「鳥谷2世」に熱視線! 阪神が11日、和田豊シニアアドバイザー(SA=54)、佐野仙好アマ統括スカウト(65)を筆頭にスカウト10人態勢で東京六大学リーグの早大―法大戦(神宮)を視察した。お目当ては、今秋ドラフト候補にリストアップしている早大・石井一成内野手(22)だ。鳥谷と同じ早大出身で右投げ左打ちの遊撃手のプレーを“20の瞳”でクロスチェックした。

 中京学院大・吉川、日大・京田と、大学生遊撃手が豊作の今年。名門・東京六大学リーグにも有力候補が存在する。その経歴、プレースタイルから「鳥谷2世」の呼び声が高い石井だ。

 この日は前日の法大1回戦に続いて「3番・遊撃」で先発出場。ネット裏から見守る阪神スカウト団の視線をモノともせず、快音を響かせた。7―7の同点で迎えた8回2死無走者。右越えに2試合連発となる決勝ソロを叩き込み、激闘に終止符を打った。定評のある守備面でも3度の守備機会を堅実にこなし、攻守に持ち味を発揮。残念ながら9月以降、球団からかん口令が敷かれている阪神スカウト陣はコメントを残さなかった。とはいえ10人もの大人数で敢行したクロスチェックが注目度の高さを物語る。

 阪神は今秋ドラフトで即戦力投手を1位指名する方針を固めており、創価大・田中、桜美林大・佐々木、履正社・寺島、横浜・藤平の4投手を筆頭候補に挙げている。そのため上位候補に挙がる遊撃手候補の吉川、京田の指名は難しい状況。だからこそ石井の力量を見極めにかかる。「今年の遊撃手候補の吉川君、京田君、石井君の中で、ウチの評価では、守りは石井君が一番ですね」と球団幹部。この日は、非凡な打力もチェックすることができた。手薄な内野手強化にも余念はない。

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2016年9月12日のニュース