“鳥谷2世”早大・石井が「感触完璧」の決勝アーチ

[ 2016年9月12日 05:30 ]

<早大・法大>8回2死、勝ち越し右越え本塁打を放つ早大・石井

東京六大学野球第1週第2日 早大8―7法大

(9月11日 神宮)
 2回戦2試合が行われた。早大は石井一成主将(4年)が8回に決勝ソロを放ち、8―7で法大を下して1勝1敗のタイに持ち込んだ。明大は東大を7―4で下して連勝し、勝ち点を1とした。

 主将の一振りが試合を決めた。7―7で迎えた8回2死。石井が内角高め直球を捉えると打球は右翼席で弾んだ。「何とか1点欲しかった。つなぐつもりだったけれど甘かったので振り抜いた。感触は完璧だった」と決勝弾を振り返った。

 安定した守備力に定評があり、「鳥谷2世」の呼び声が高い今秋ドラフト候補。打力向上のため今夏から打撃フォームを改造した。ヘッドを利かせようと手首をこねる感覚で振っていたのを「振り幅をもっと大きくするようにした。全く真逆のことに取り組んだので難しかった」。

 ドラフトを控えての決断は勇気がいったが「プロで活躍したい」と思い切り、前日から2戦連続アーチ。「少しずつ実になってきた」と手応えを口にした。母校の作新学院は今夏甲子園で優勝。「後輩たちに凄く元気をもらった」と励みにし、リーグ優勝と夢のプロ入りへ突き進む。(松井 いつき)

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2016年9月12日のニュース