今秋ドラフト目玉、日大・京田「タイトル総なめ」宣言

[ 2016年9月5日 05:30 ]

気合十分の日大・京田

 東都大学野球の秋季リーグ戦が5日、神宮球場で開幕する。今秋ドラフトで野手の目玉に挙がる日大・京田陽太内野手(4年)は、最高殊勲選手、首位打者、ベストナインとタイトルを総なめする決意で挑むことを宣言。04年春以来25季ぶりの優勝で学生ラストシーズンを飾り、プロ入りへ実りの秋とする。

 いつも謙虚な姿勢を崩さない京田だからこそ、目標の大きさに並々ならぬ決意を感じさせた。「タイトルを総なめする勢いでやりたい。自分が結果を出せばチームも勝てる。使い続けていただいた監督さんに恩返ししたい」と言葉に熱がこもった。

 主将を務めた今春リーグ戦は4位。打率・261、4打点と不本意な成績に終わり、自信がある守備でも2失策。悔しさしか残らなかった。「春は何もしていない。秋が最後のチャンス」と、主将の肩書を外して臨むこの秋に懸けている。

 7月に行われた日米大学選手権で初めて日の丸を背負い、同じ遊撃で今秋ドラフト1位候補の吉川(中京学院大)と二遊間を組んだ(吉川が二塁)。常に行動を共にし「吉川は1歩目のスピードが速い。刺激になった」と振り返る。親交を深めたライバルとは頻繁に連絡を取り、互いに高め合っている。

 これまでは守備練習を重視してきたが「守備だけじゃ上でやっていけない」と自主練習で打撃練習にも打ち込むようになった。「プロはずっと目標にしていた場所。やるしかない。先頭に立って一球一球に食らいつくだけです」。京田の代名詞とも言える「全力疾走」で頂点まで駆け上がる。 (青木 貴紀)

 ▼日大・小保根誠主将 後輩にいろんなものを残さないといけない。優勝して、こうしたら日本一になれるというものを形として見せたい。

 ▼東洋大・笹川晃平主将 初戦に向けてチームは一体感が生まれて良い状態です。優勝を目標に東洋大らしくチーム一丸で臨みたい。

 ▼中大・松田進主将 入れ替え戦で残留できたことと、神宮でプレーできる喜びを全員が胸に刻み、12年ぶりの優勝を目指す。

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2016年9月5日のニュース