西武 来季監督は前ソフトB秋山氏有力 田辺監督今季限り退任へ

[ 2016年9月2日 05:45 ]

前ソフトバンク監督の秋山氏

 西武の田辺徳雄監督(50)が今季限りで退任することが1日、分かった。就任2年目の今季はここまで5位に低迷。3年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出が絶望的な状況となっており、成績不振の責任を取る意思を固めた。

 田辺監督は打撃コーチだった14年途中に成績不振で休養した伊原春樹前監督の監督代行を務め、15年から監督に就任。だが、15年は4位。新たに1年契約を結んで迎えた今季も一時は最下位に低迷するなど、チームを立て直せなかった。この日、田辺監督は「今は(試合に)集中したい。最後まで戦う責任がある」と語るにとどまったが、親しい関係者には「現場のトップである私が責任を取らなければいけない」と漏らしており、近く球団側に辞意を伝える。

 後任は西武の黄金期を支えたOBの秋山幸二氏(54)が有力候補として挙がる。ソフトバンクの監督として11、14年に2度の日本一に導いた実績があり、球団関係者は「秋山氏を招へいすることもあり得る」と明かした。潮崎哲也ヘッド兼投手コーチ(47)が内部昇格する案もある。

 ▼西武・居郷肇球団社長(監督人事について)まだ何も分からない。シーズンが終わってから。

 ◆田辺 徳雄(たなべ・のりお)1966年(昭41)5月11日、山梨県生まれの50歳。吉田高から84年にドラフト2位で西武に入団。遊撃手として黄金期を支え、ベストナインとゴールデングラブ賞に2度ずつ輝いた。00年から巨人でプレーし、同年に現役引退。02年から指導者として西武に復帰し、13年から1軍の打撃コーチを務めた。14年途中に伊原春樹前監督の休養を受けて監督代行となり、15年から正式に監督に就任。現役時代の通算成績は1229試合に出場して打率.268、87本塁打、442打点。

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