内川、デスパと激突で負傷交代 状態は「明日にならないと…」

[ 2016年8月29日 05:30 ]

<ソ・ロ>8回1死一、二塁、遊撃内野安打を放ったデスパイネ(右)と一塁手内川が塁上で衝突し転倒。この後、内川は負傷交代

パ・リーグ ソフトバンク5―7ロッテ

(8月28日 ヤフオクD)
 鈍い音がした。2点リードの8回1死一、二塁。デスパイネのゴロを処理した遊撃手・今宮の一塁送球がワンバウンドした。後退しながら捕球しようとした一塁手の内川は走路に足を踏み入れて、デスパイネと激突。ボールはこぼれ、二塁走者の生還を許した。背番号1はうつぶせのまま動けず、ベンチへ下がった。

 試合後、内川は「明日にならないと分からない」と話した。激突後には腰からグラウンドに落ち、左腕を打撲、首はむち打ち、左足首付近に擦過傷を負った。13日のロッテ戦(QVCマリン)では試合途中に腰痛を発症、15日に椎間板の異常と診断され2試合欠場した。25日の楽天戦(ヤフオクドーム)から一塁守備に復帰して4試合目だった。

 「腰から落ち(腰を)伸ばしたと聞いた。何とも言えない」と工藤監督。特に心配されるのはむち打ちと腰の状態。30日の西武戦(西武プリンス)への出場に関しては試合後のミーティングで結論は出ず、万が一の代役4番も議題として上がった。

 主将が負傷交代した8回に一挙5点を失って逆転負け。3番手・スアレスら救援陣が崩れた。スアレスは25日に続き、2試合連続の3失点で敗戦投手。森福、五十嵐と投入した救援陣が次々と打たれて傷口が広がった。工藤監督は「出した監督が悪いと思うくらいの気持ちでいい」と話したが、救援陣も不安要素を抱えた。

 ナイターで日本ハムが敗れて首位陥落は免れたのがせめてもの救い。8月は10勝13敗となり、工藤政権で初の月間負け越し(3、10月を除く)が決まった。

 ▼ソフトバンク・新井富久チーフトレーナー (内川について)今日の段階では抹消するほどではない。これ以上、ひどくなるときつい。

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2016年8月29日のニュース