ソフトB柳田 初3戦連発 V逸危機に「個人的な目標は終わり」

[ 2016年8月28日 05:30 ]

<ソ・ロ>動物戦隊ジュウオウジャーと勝利のタッチしお立ち台に向かう柳田

パ・リーグ ソフトバンク14―3ロッテ

(8月27日 ヤフオクD)
 また打った。ソフトバンクの柳田だ。でも好調という自覚はない。「思い切って振ることだけを考えたら、ホームランになりました」と首をひねりながら笑った。

 5点リードの3回1死一、二塁、関谷の137キロ直球を左中間席へ16号3ラン。これで自身初の3試合連続本塁打だ。

 「(手応えは)あまりない。たまたま結果が出ている」と言うが、初回1死二塁では、外角のカーブを中前に運ぶ3試合連続の先制打。2回1死一、二塁は高めのチェンジアップに逆らわず、左前適時打とした。投げるコース、球種がないほどの対応力で3安打5打点。初回には今季21個目の盗塁も決めた。

 史上初の2年連続トリプルスリーを掲げた今季、厳しい内角攻めや極端なシフトに遭い、球宴前で10本塁打と目標に遠く及ばなかった。「しょぼいな」と自身を過小評価し、下を向いたこともあった。ただ、日本ハムに猛追され、目が覚める。25日には2位転落。「個人的な目標は終わりだと思った。優勝のために何ができるかを考えるようになった」。打撃急上昇の理由の一つは、気持ちの変化かもしれない。

 「急に良くなりましたね。自然体で打席に入れている」と工藤監督も柳田の変化を感じ取った。4発を含む先発全員16安打で、2試合で25得点。日本ハムも勝ったために「マイナス0・5ゲーム差」の首位は変わらず、マジックの最短点灯日は30日に延びたが、柳田の復調は頼もしい限りだ。

 昨季ともに新語・流行語大賞を受賞したヤクルト・山田はトリプルスリー達成間近。「凄い。天才です。俺は天才じゃないんで(笑い)」。ゆとりの出てきた笑顔に自信が垣間見える。 (福浦 健太郎)

 ≪M点灯最短30日≫ソフトバンクの優勝マジックナンバー点灯は最短で30日となった。ソフトバンクが28日のロッテ戦と30日西武に連勝なら、日本ハムがその間の西武、楽天戦に連敗または1敗1分け。ソフトバンクが1勝1分けか2分けでも日本ハムが連敗なら、いずれもM23が点灯する。

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