阪神・青柳 プロ11戦目初被弾「勝負に行ったけど四球で良かった」

[ 2016年8月28日 05:30 ]

<神・ヤ>6回1死一、二塁、バレンティン(左)に3ランを打たれ、打球を見送る青柳

セ・リーグ 阪神2―5ヤクルト

(8月27日 甲子園)
 出ばなをくじかれ、トドメを刺された。阪神・青柳は初回に四球と失策が絡んで先制を許し、6回にはバレンティンにプロ初被弾となる左越え3ランを浴び、6回5失点で降板。4敗目を喫した。

 「バレンティンで勝負しに行った結果、僕が本塁打を打たれた。(カウント)3―2だったんで、もう一回考えれば…。勝負に行ったけど、最悪、四球で良かった。そこが甘かった」

 1点劣勢の6回、1死二塁で山田に死球を与えた後だった。「インコースで勝負しに行った結果なんで、それは特に影響はないです」。バレンティンに投じたフルカウントからの7球目、内角寄りの136キロ直球は、左中間席へ吸い込まれた。

 悪癖の制球難は序盤から相手に隙を与えた。初回先頭の坂口に与えた四球後、左前打の処理を誤った高山の失策が絡んで無死二、三塁。山田とバレンティンの内野ゴロの間に、2点を献上した。

 「ボール、ボール、ボールで、四球からの失点。初回に点を与えたというのが、一番悪かったと思います」

 金本監督も首をかしげた。「ある程度、四球を出すのは計算のうちなんだけど。でも、いきなりはちょっとね」。2回以降は右打者の胸元を突くツーシームと外角へ沈むスライダーを軸にリズムを取り戻し、5回まで無安打1四球。それだけに、立ち上がり、プロ初被弾が悔やまれた。

 先発陣の一角を担ってきた岩崎が再調整となり、香田投手コーチは「中5日で行かせたことがないから見てみたい」と説明。次回は初の中5日で9月2日DeNA戦(甲子園)に回る可能性もある。今度こそ勝利につなげる快投に期待だ。 (湯澤 涼)

 ▼阪神・香田投手コーチ(青柳について)長打を1番避けないといけないところでのホームランだからね。ボールの選択とか、そういうところも勉強していかないと。四球とホームランは野手にはどうしようもない。ヒットの数と失点が同じだったり、失点の方が多くなったりする原因が何かというのを考えないといけない。

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