ソフトB再奪首!28日にもM24点灯 柳田が前日の汚名返上弾

[ 2016年8月27日 05:55 ]

<ソ・ロ>初回2死、中越え本塁打を放ち生還する柳田

パ・リーグ ソフトバンク11―3ロッテ

(8月26日 ヤフオクD)
 打った瞬間、叫んだ。ソフトバンク・柳田は初回、石川が投じた真ん中高めの146キロ直球をフルスイングし、中堅左に叩き込んだ。2戦連続となる先制の15号ソロは決勝弾。悪夢を振り払い、一夜で首位を奪還した。

 「凄い気持ちが入っていたので飛んでくれた」。前日の楽天戦、同じ本拠地だった。1点リードの9回1死一、二塁から茂木のライナーを後逸し、逆転ランニング3ランを許した。本塁打を放てば全勝の「不敗神話」も13連勝で止まった。「昨日はやらかしたので、切り替えて今日から頑張ろうと」。7回にも右中間2点二塁打を放つなど2安打4打点。チームは6月16日のヤクルト戦(神宮)以来となる後半戦初の2桁11得点をマークした。それも前回対戦した12日に2安打完封を喫した石川から8点を奪い、3回でKO。柳田の1発が打線に火を付けた。

 ナイターでも必ず午前中に球場入り。休養日でも疲労回復の効果がある温冷交代浴のために本拠地をたびたび訪れるほどシーズン中は野球中心だ。だが、この日は「試合に入るまでは普通じゃなかった。野球したくないと思った」とミスを引きずっていた。仲間が笑顔をくれた。4回に前日と似た清田の中飛に対し、出足鋭く捕球するとベンチで「ナイスキャッチ!」と大げさに祝福された。その「いじり」が平常心に戻してくれた。

 「(柳田の)あの一発が大きな火を付けてくれた」と工藤監督。日本ハムが敗れ、マイナス0・5ゲーム差ながら勝率で1厘上回り、再び首位に立った。リーグ3連覇に向け、最短で28日にも優勝マジックが点灯する。「こういう試合を増やせるように打ちまくりたい」。柳田は3安打した前夜は上がり損ねたお立ち台で、そう誓った。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・江川(左越え2号ソロを含む2安打2打点。約3カ月ぶりに1軍へ戻った24日に続く2発目に)精神的にいい意味で腹をくくれている。

 ≪28日にもM点灯≫ソフトバンクが1日で首位に返り咲き、早ければ28日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はソフトバンクが27、28日のロッテ戦に連勝なら、日本ハムがその間の西武戦に連敗もしくは1敗1分け。ソフトバンクが1勝1分けでも日本ハムが連敗なら点灯し、いずれもマジックは24となる。

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