広島・福井 打球直撃もM点灯呼ぶ4勝「もう投げられないかなと」

[ 2016年8月24日 21:25 ]

<巨・広>6回無死、右中間に二塁打を放ち激走する広島・福井

セ・リーグ 広島7―3巨人

(8月24日 東京D)
 広島の福井優也投手(28)が、打球直撃のアクシデントをものともせず、投打にわたる活躍を見せ、チームに優勝マジック「20」点灯をもたらした。

 右腕は「きのう、ジョンソンで負けてプレッシャーあったが、ゲームをつくることだけを心がけた。菅野君が凄く良かったので、(4回、阿部に先制の)本塁打を打たれた時に負けたかなあと思った」と本音を口にした。

 4回まで8三振を奪う投球を見せた菅野に対し、自身は4回、阿部に先制2ランを許した。さらに5回には2死から菅野の打球が右膝を直撃。グラウンドに倒れ込み「当たった瞬間はもう投げられないかなと。でも(治療のため)一度、ベンチに下がって全然、大丈夫だった」と続投した。1点を追う6回には先頭で自ら二塁打。「菅野君に当てられていたので絶対に打ってやろうと。必死に打ちました」。その闘志が打線に火をつけ、4二塁打を5長短打4点の逆転劇を呼んだ。

 結局、6回を5安打2失点で4勝目(4敗)。チームに1991年以来の優勝マジック「20」が点灯した。マジック点灯にについて聞かれると、カープファンの声援は一際大きくなったが「僕たちは一戦一戦、戦っていくだけ。何も変わらない」と気を引き締めた。それでも「(ファンと)一緒に喜びを分かち合いたい」。ファンも選手も目指すところはひとつだ。

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