投球間隔20秒で試合時間短縮 でも選手は?「そこにドラマがある」

[ 2016年8月22日 16:26 ]

ジャイアンツのハンター・ペンス外野手 (AP)

 大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは試合時間短縮のため、投球間隔を20秒とする「ピッチングクロック」の導入に前向きな考えを示している。

 すでにマイナーリーグでは昨季から試験的に導入されており、各リーグで6~16分の試合時間短縮に成功しているというが、選手は常に時間に追われながらプレーすることをどのように考えているのだろうか。

 少なくとも、ジャイアンツのハンター・ペンス外野手(33)は快く思っていない。米国のスポーツ専門局ESPN(電子版)が21日に掲載したインタビュー記事でペンスは「ピッチングクロック」導入に否定的な見方をしている。

 「クロックについては感心しないね。あれは何か変だよ。試合時間の短縮が狙いなのは分かるけれど、投球間にはたくさんのドラマがあるんだ。いろいろと考えを巡らせるんだよ。チェスみたいにね。特に重要な場面では投球間の時間が大事なんだ」。

 ペンスのこのコメントには説得力があり、「ピッチングクロック」導入の反対意見としてはこれ以上ないものと言えるかもしれない。テニスでもポイント間の時間が戦術的にも心理的にも重要なものだと聞く。実際にプレーする選手の意見を吸い上げ、今後、コミッショナーがどのような判断を下すか注目される。

続きを表示

2016年8月22日のニュース