作新学院 感謝の気持ちで2度目の頂点 小針監督「選手の成長に感激」

[ 2016年8月21日 17:20 ]

<北海・作新学院>54年ぶりの優勝を決めた作新学院ナイン

第98回全国高校野球選手権大会第14日・決勝 作新学院7―1北海

(8月21日 甲子園)
 作新学院が54年ぶり2度目の頂点に立った。史上初めて春夏連覇を果たした1962年以来の優勝。小針監督は「選手たちがよく頑張り抜いて成長してくれた。感激した」と目を潤ませた。

 決勝の相手は初優勝を狙う北海。エース大西は準決勝までの4試合、すべてに完投した好投手だった。それでも、4回に一挙5得点のビッグイニング。今大会で初めて先制を許したが、集中打で見事な逆転勝利を収めた。「先制されたことで、追う気持ちが生まれ、それが良い方向に働いた」と小針監督。「学校の伝統を作っていただいたOBの方に優勝旗を見せたい」。その気迫が選手に乗り移ったような試合運びだった。

 序盤に失点を喫したが、終ってみれば9回を一人で投げ切り、7安打9奪三振1失点。エースの今井は「ホッとしている」と頬を緩ませると、「最後まで気の抜けない相手。ベストゲームができた」と北海ナインの戦いぶりを称えた。常に「感謝」を口にしてきた主将の山本は「周りの支えがあって成長できた」とやはり最後も感謝。「恩返しできてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

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2016年8月21日のニュース