巨人・大竹寛 7年ぶり10K 第2子誕生に燃えた、8回零封5勝

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<巨・神>8回無失点で5勝目。お立ち台でゆりかごポーズをする大竹

セ・リーグ 巨人3―0阪神

(8月20日 東京D)
 122球を投げていても、巨人・大竹寛は最後まで投げる覚悟だった。首脳陣の判断で9回は沢村に譲った。広島時代の09年以来7年ぶりの完封はならなかったが、同じ7年ぶりの2桁10三振を奪い、8回3安打無失点で5勝目。「充実感があります」と振り返った。

 16日に杏里夫人(33)が地元の愛知県豊橋市内の病院で第2子となる次男を出産した。大竹寛は出産には立ち会えず、1時間の面会で試合に備えて帰京。「小さくて可愛かった」と振り返り、「生まれてから一つ勝てて良かった。“頑張って勝てたよ”と伝えたいです」と喜びに浸った。

 6日の首位・広島との対戦で、かつての同僚・黒田と初めて投げ合い、勝った。07年に黒田が渡米。当時広島に在籍していた大竹寛は翌08年、帽子のつばに「黒田さんに近づきたい」との思いで背番号の「15」という数字を書き込んだ。あれから8年。憧れの存在に勝ち、33歳は一皮むけた。

 チームは3連勝で、貯金を今季最多の10に伸ばした。「巨人に貢献するために来た。次に向けて頑張ります」。逆転優勝を目指し、パパの顔から男の顔に戻った。 (神田 佑)

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