阿部 東京ドーム200号!10戦ぶりV9号3ラン「最高でした」

[ 2016年8月20日 05:30 ]

<巨・神>5回1死一塁、阿部はメッセンジャーから勝ち越し2ランを放つ

セ・リーグ 巨人6―3阪神

(8月19日 東京D)
 東京ドームでの本塁打を「200」に伸ばした巨人・阿部は、本拠への思いを質問されて、2、3秒考えた。「仕事場じゃないかな…」とまずは笑いを誘う。そして「毎日たくさんのお客さんが入ってくれる中で打てる幸せを、特に感じています」と続けた。

 同点に追いつかれた直後の5回1死一塁。フルスイングで右中間席へ弾丸ライナーを運んだ。決勝の9号2ラン。自身が更新中の、歴代1位の記録を大台に乗せた。

 これで通算370本塁打。格別の一発がある。東京ドームでの打撃練習中に右中間席上の看板を指さしながら、ギャレットに「あそこの看板に当てたことがある」と教えたことがある。09年9月5日のヤクルト戦で看板直撃の145メートル弾を放ち、賞金100万円を獲得。「あれに当てたのか!」とメジャー122発の助っ人を驚かせた。阿部が4番に座ってから、安打した試合は13勝2敗。だが無安打では2勝4敗と負けが込んでいる。ここ3試合安打がなかっただけに、勝利に直結する一発もまた格別だった。お立ち台では「最高でした!」と決めた。

 首位・広島も勝ち、ゲーム差は7のまま。96年に指揮官として最大11・5ゲーム差を逆転優勝した長嶋茂雄終身名誉監督も観戦し「攻守にわたって良くなっている。まだまだこれから」と期待を抱いた。阿部は言った。「4番にしてもらっているし、チームが勝てる一本を求められていると思う」。目はもう次戦を見ていた。(神田 佑)

 ▼巨人・高橋監督 苦しい展開だったが、慎之助(阿部)が打ってくれたのでうちのペースに戻せた。

 ≪≫阿部(巨)が5回勝ち越しの9号2ラン。今季東京ドームでは5本目になるが、全て肩書付き(先制3、勝ち越し2)と高価な一発ばかり。これで同球場通算200本塁打に到達。現在の12球団本拠地球場で通算200本以上は阿部だけだ。なお、同一球場の通算最多本塁打は王(巨)が後楽園でマークした413本。

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