1000得点王手の新井 達成に意欲「良い節目の記録に」

[ 2016年8月19日 05:30 ]

 巨人が勝ったために、広島の優勝マジック点灯は最短で20日に持ち越された。19日からのヤクルト戦に2連勝し、巨人が2連敗すれば22が灯る。

 中軸を打つ新井はこの日、優勝マジックに関するコメントを発することはなかったが、かねて「興味がない。1戦1戦、目の前の試合を全力で戦うだけですから」と繰り返しており、ヤ倒に集中していた。

 今日にも、明日にも、最短でいつにも…と日々条件が変わり、なかなか出そうで出ない状況にも、新井は平常心でいるよう努めている。プロ18年で優勝経験はなく、唯一、チャンスがあった阪神在籍時の08年は、マジックが点灯しながら巨人に最大13差を逆転されるメークレジェンドを味わった。だからこそ、いま、「目の前の一戦」の言葉を繰り返すのだ。

 史上41人目の通算1000得点にあと1としていることには「良い節目の記録になったらいいですね。勝ちゲームの1点になったらうれしい」とやはり勝利直結、そしてマジック点灯に近づく得点を望んだ。

 チームは3連勝中で、新井自身も2戦連発を放ってセ・最多の85打点を挙げるなどラストスパートに入った。4月26日のヤクルト戦で2000安打、8月2日にも300本塁打を放っており、今季の偉業は同カードで達成。舞台は整い、何かが起こる予感が漂う。週明け23日からの直接対決は、東京ドームにマジックを携えて乗り込む。(柳澤 元紀)

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2016年8月19日のニュース