秀岳館 継投ズバリ4強!有村9回満塁斬り 熊本勢100勝

[ 2016年8月19日 05:30 ]

<秀岳館・常総学院>2番手で好投した中井(10)をハイタッチで出迎える秀岳館・鍛冶舎監督(右)

第98回全国高校野球選手権大会準々決勝  秀岳館4―1常総学院

(8月18日 甲子園)
 準々決勝4試合が行われ、秀岳館(熊本)は常総学院(茨城)に4―1で快勝。春夏連続の4強入りを決め、県勢として甲子園100勝目を刻んだ。1番打者に復帰した松尾大河遊撃手(3年)のソロ本塁打などで加点し、3戦連続しての3投手による継投も功を奏した。県勢では10年の九州学院以来10年ぶりの夏3勝で、96年の熊本工以来20年ぶりの準決勝進出。大会13日目(20日)の第2試合で北海(南北海道)と対戦する。

 秀岳館の鍛治舍巧監督はいつも「継投でいく」と投手陣に伝える。「いつから」とは伝えないから、ベンチで待つ投手は常に準備を怠らない。過去2戦と同様、3人の継投策。先発した2年生の川端が5回1安打1失点と好投し、6回から中井につなぐ。3人目の背番号1の有村は、9回2死満塁で送り込まれた。

 「決めにいった。気持ちいい」。相手が投手交代に応じて左の代打を送ってきても、有村は迷わず右腕を振った。直球で見逃し三振に斬り、捕手の九鬼と抱擁。「投げさせてくれたことに感謝して…」とうれし泣きした。

 初戦から4投手が機能し、春夏連続の全国ベスト4。熊本県勢の甲子園通算100勝目をつかんだ。前回に県勢で4強入りした熊本工が、松山商(愛媛)の「奇跡のバックホーム」に大旗奪取を阻まれてから20年。頂点まで、あと2勝だ。

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2016年8月19日のニュース