“伊予のダル”松山聖陵アドゥワ 敗退もスカウトは高評価

[ 2016年8月13日 05:30 ]

<北海・松山聖陵>187球の力投報われず敗れた松山聖陵・アドゥワ

第98回全国高校野球選手権第7日・2回戦 松山聖陵1―2北海

(8月12日 甲子園)
 松山聖陵(愛媛)・アドゥワの187球目となった直球は高めに浮いた。中堅左で弾んだサヨナラ打をぼう然と見つめた右腕は、捕手の稲葉に「ごめん」とつぶやいた。

 12安打を浴び、7四死球を与えた。愛媛大会決勝戦で右肩に打球が直撃し、9日にブルペン投球を開始したばかり。「最後は気迫が足りなかった」と唇をかんだが、直球は最速144キロを計測し、大器の片りんは見せた。ナイジェリア人の父を持つ1メートル96の長身右腕は、靴のサイズは30センチ。規格外の男は「体を鍛えて上の世界で勝負したい」とプロ志望を表明した。

 ▼阪神・山本宣史スカウト 体幹、下半身を鍛えれば、伸びしろはある。他の人にはない、ボールの角度は天性のもの。

 ▼オリックス・柳川浩二スカウト 要所で力を入れた球には力がある。フィールディングもいいし、センスを感じる。将来的に楽しみな素材。

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2016年8月13日のニュース