武田、完封でリーグトップタイ10勝目 佐藤コーチ「遅いよ」

[ 2016年7月27日 05:30 ]

<楽・ソ>完封で10勝目を挙げた武田は、手のひらで「10」を表し笑顔を見せる

パ・リーグ ソフトバンク6―0楽天

(7月26日 コボスタ宮城)
 最後はペゲーロをフォークで空振り三振に斬って白い歯をのぞかせた。ソフトバンク・武田が昨年6月4日のDeNA戦以来の完封。同僚・和田らに並ぶリーグトップの10勝目を挙げた。

 安打を除くと外野に飛ばされた打球は6回の岡島の左飛のみ。7回まで二塁を踏ませなかった。「今日は1イニング目が一番調子良かった」と振り返るが、8回1死二、三塁のピンチ脱出も大きな見せ場。魔球カーブで代打・枡田を空振り三振、ウィーラーは低めの直球で三ゴロに仕留めた。

 「違う球種もあると見せられたのは凄く良かった」と工藤監督。落差のあるカーブが代名詞ながら、この日はスライダーや、前半戦はあまり投げなかったフォークも使って的を絞らせなかった。リードした鶴岡も「あいつも成長していかなければいけないので、いろいろなパターンを使っていきたい」と話した。

 交流戦までに8勝。リーグ戦に戻って負けが先行したが、それでも自己最多の13勝した昨季より1カ月近く早い2桁到達だ。「うれしいけれど、ここから(シーズン最後まで)投げ切らないといけない」と自覚も芽生えてきた。技術面も充実の一途。試合中に「体が若干、左に流れていた」と感じ、微調整を施した。

 佐藤投手コーチは「(10勝到達は)遅いよ。前半戦を考えるともっと早くてよかった」と笑った。若きエースの力で3カード続く今季最長のロード初戦を快勝。貯金は今季最多の31に達した。(田中 貴久)

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2016年7月27日のニュース