ロッテ“高校野球戦法”だ!角中送りバント→根元が決勝打

[ 2016年7月27日 05:30 ]

<オ・ロ>8回無死一塁、捕手前に送りバントを決める角中

パ・リーグ ロッテ6―3オリックス

(7月26日 京セラD)
 3―3の8回無死一塁で打率リーグ1位のロッテ・角中が打席に立った。初球。きっちり捕手の前に送りバントを決めた。デスパイネの四球を挟み、1死一、二塁から代打・根元の勝ち越し適時打、さらに鈴木の2点二塁打で試合を決めた。

 角中は「いまの状態で何のサインも出さない監督はいない。打てないけどバントは得意なので問題なくやった」と自嘲気味に笑った。ここまで打率・333をマークしているが、7月は64打数17安打の打率・266と不調。伊東監督は「普段の状態であれば打たせて一、二塁間に引っ張ってくれる。さほど状態が良くない」と采配の意図を説明。昨季も7犠打を記録している角中は1球で難なく期待に応え、勝ち越しのお膳立てをした。

 主軸が送りバントをする高校野球さながらの戦術。角中の母校・日本航空二(現日本航空石川)は石川大会の決勝に進んだ。25日の準決勝では同僚の三木の母校・遊学館を下した。移動日だった角中は三木を連れて北陸新幹線に乗り、現地で観戦。試合後、特急「サンダーバード」に乗り込み「高校野球魂」を胸に大阪入りしていた。

 残り52試合で首位・ソフトバンクとは9・5、2位・日本ハムとは5ゲーム差。伊東監督は「終盤の1点欲しいところでああいうことはある」と話した。逆転優勝に向けて一戦も落とせない覚悟で臨む。(渡辺 剛太)

 ▼ロッテ・根元(8回に代打で中前決勝適時打)ああいう采配(角中の犠打)だったので勝負所だと思った。なんとか結果を出したかった。

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2016年7月27日のニュース