イチローVSローズ論争 殿堂入りの名打者カルー氏の見解は?

[ 2016年7月24日 13:03 ]

ロッド・カルー氏 (AP)

 メジャー歴代23位となる通算3053安打をマークし、1991年には殿堂入りもしているロッド・カルー氏(70)が、23日に米国のスポーツ専門局ESPNが掲載したインタビュー記事の中で、“ヒットキング”はイチローではなく、ピート・ローズ氏であるという考えを示した。

 カルー氏はツインズとエンゼルスで19年間活躍し、オールスター戦にはメジャーデビューを果たした1967年から18年連続で出場。また、首位打者を7度獲得しており、先日行われたオールスター期間中には、大リーグ機構がア・リーグの首位打者の呼称を「ロッド・カルー賞」とすることに決めた。

 ローズ氏はメジャー歴代1位となる4256安打をマーク。イチローは今季、日米合算でこの記録を追い抜いたが、一体どちらが真の“ヒットキング”であるかという議論が米国内では沸き起こっている。

 なかなか簡単に答えの出る問題ではないが、同メディアはカルー氏にこの質問をぶつけると、「短期間で通算3000安打に達しようとしているイチローに敬意を抱いている」としながらも、「米国内での“ヒットキング”はピート。日米合算の記録でイチローを最高の打者とすることはできないよ」との答えが返ってきた。

 ただ、イチローの殿堂入りに関しては、十分な実績があると好意的。さらに「内野安打やバントヒット。球場全体を使うイチローの打撃スタイルは、自分の現役時代と似ている。彼は米国でものすごいことをやってのけたよ」とコメントするなど、決してその実力を軽視しているわけでないことをカルー氏は強調していた。

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