【静岡】神ってる東海大静岡翔洋 7点差ひっくり返し8強!

[ 2016年7月24日 05:45 ]

<東海大静岡翔洋・磐田南>大逆転で2年ぶりベスト8進出を果たし、応援席に駆け込む東海大静岡翔洋

第98回全国高校野球選手権静岡大会4回戦 東海大静岡翔洋8―7磐田南

(7月23日 清水庵原)
 神ってる。0―7→3―7→4―7→7―7そして…。翔洋が、あわやコールド負けの大差をひっくり返す勝利。20日の初戦(2回戦、対静岡市立)の逆転サヨナラに続くメークミラクルだ。ヒーローは主将の7番・平山健太遊撃手(3年)。同点とした2点二塁打も、最終回勝ち越しの中前適時打も2死から。「こんなヒット(勝ち越し打)は人生初めて。苦しかったけど、最高にうれしい」と笑顔が絶えなかった。

 3回まで高澤凌央(3年)と飯澤万里(2年)両投手がつかまり7失点。それでもナインは動揺しなかった。「どんな点差でも焦らずにいこう」と声を掛け合い、カウントが追い込まれるまで球を見極めて狙い打つ作戦に変更。4回に3安打で3得点。5回は4四球で1得点と追い上げ、7回は2四球と2安打で追いついた。

 4回から公式戦初登板の右腕・高橋春樹投手(2年)が「緊張したけど先輩たちの声で楽になった」と4イニング無安打無失点。頼りになる主将も「春以降どこにも負けない練習をしてきた自信があります」と胸を張った。

 部員109人。春の県大会終了後、得点力不足解消をテーマに一から猛練習に取り組んだ。3カ月で1人3万スイング。二塁から1適時打で本塁に生還する走塁術、そして相手守備陣を確実に崩すバント。きついメニューの合間に選手同士が自主的に話し合うなど絆も生まれ「個性派ばかりのチームだけど、6月ごろからまとまってきたと実感できました」と平山。準々決勝の相手は常葉菊川。「甲子園に行くには、ここからが勝負と思っています」。翔洋の夏物語はまだまだ続く。(渡辺 俊介)

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2016年7月24日のニュース