【京都】京都翔英劇勝で8強 ドラフト候補・石原高校通算42号

[ 2016年7月22日 05:30 ]

第98回全国高校野球選手権京都大会4回戦 京都翔英6―5北稜

(7月21日 わかさスタジアム京都)
 今春の京都大会を制した京都翔英が土壇場9回に3点差を追いつき、延長11回にサヨナラ勝ちで8強に駒を進めた。今秋ドラフト候補捕手の石原は、起死回生の同点弾を含む4打点だ。

 9回無死一、二塁で打席に入る前から目は潤んでいた。「みんながつないでくれた。自分もつなごうという意識でした」。初球をフルスイング。球種も打球の方向もわからない。しかし、両手に残る感触とスタンドの大歓声が同点3ランになったことを教えてくれた。「うれしくて泣いたのは初めて」。左翼席中段へ公式戦2本目、高校通算42号を放り込むと、11回2死二、三塁から栄本の三塁強襲安打でナインと抱き合った。

 スイング時に頭が動き目線がぶれていた。18日の洛星戦後に浅井敬由監督から左足の上げを小さくする指導を受けた成果は、初回の左越え適時二塁打を含む4安打に表れた。指揮官は涙の理由を「やっと主将らしいことができたからなのかな」と思いやる。公称体重88キロの4番打者からは「涙と汗の分、2キロ減らしておいてください」と冗談も飛び出した。夏の初出場まで、あと3つだ。(石丸 泰士)

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2016年7月22日のニュース