福留&鳥谷 現状打破へ奮起「前を向いてやるだけ」

[ 2016年7月21日 06:48 ]

<神・巨>5回無死、鳥谷は投ゴロに倒れ顔をしかめる

セ・リーグ 阪神2-6巨人

(7月20日 甲子園)
 自分ができ得る限りのことをやった。阪神の福留は初回2死一塁、相手先発・田口から後半戦初安打となる右前打を放つと5回1死一塁では、左腕を降板に追い込む左前打。同じキーマンだった西岡が左アキレス腱断裂で今季絶望的な状況となる中、3安打した13日ヤクルト戦以来の複数安打で、チームを鼓舞した。

 「自分たちで(苦しいチーム状況を)破っていかないといけない」

 鍵を握る、もう一人の男も気持ちは同じだ。鳥谷は守備で盛り立てた。1―1の4回2死。ギャレットの遊撃左への強烈な打球を逆シングルで好捕し素早く一塁へ送球してアウトに。「自分たちで何とかするしかない」。絞り出した言葉は、くしくも福留と同義だった。

 若手の積極登用で超変革を目指す猛虎にあって、福留、鳥谷は逆境をはねのける存在にならなければならない。「前を向いてやるだけです」と鳥谷。巨人にやられっぱなしだった3連戦。敗戦を引きずってなどいられない。(湯澤 涼)

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2016年7月21日のニュース