西濃運輸エース・佐伯したたか完封 魔球解禁で幻惑

[ 2016年7月20日 05:30 ]

<西濃運輸・大阪ガス>力投する西濃運輸先発・佐伯

第87回都市対抗野球第5日・1回戦 西濃運輸2―0大阪ガス

(7月19日 東京ドーム)
 130キロが出なくても、完封できる。西濃運輸のエース右腕・佐伯は、したたかな配球で昨年準優勝チーム、大阪ガス打線を斬った。「低めを丁寧に突くことができた。右打者にも左打者にもシンカーがいいところに決まった」と、5安打無四球完封を振り返った。

 大阪ガスとは今春のオープン戦で対戦。「その時はシンカーはあまり見せていなかったので」と幻惑した。リリースポイントをずらしたり、球速にも緩急をつけたり、同じ球種でも変化はさまざまだった。優勝した2年前の都市対抗で橋戸賞に選出された33歳のベテランらしい投球だった。

 バント処理では2度、二塁封殺し自らを助けた。最速128キロで得点を許さないサイド右腕に、林教雄監督は「いい見本。最近の子はスピードガンと対決しているのでね」と笑った。

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2016年7月20日のニュース