トヨタ自動車・佐竹完封!史上7人目毎回13K、01年武田久以来

[ 2016年7月17日 05:30 ]

<トヨタ自動車・七十七銀行>毎回の13奪三振で完封勝利を挙げたトヨタ自動車・佐竹

第87回都市対抗野球大会第2日・1回戦 トヨタ自動車2―0七十七銀行

(7月16日 東京ドーム)
 トヨタ自動車・佐竹が134球目に選んだのはカーブだった。111キロで毎回となる13個目の三振を空振りで奪うと、マウンド上で力強く右拳を握った。

 「記録は全然知らなかった。13個も取っているイメージもなかった」。2回に2四死球を与えただけ。直球は140キロ台前半も精密機械のような制球力で相手打線を牛耳った。毎回奪三振は01年の武田久(日本通運、現日本ハム)以来の快挙だった。

 「序盤は調子が悪かったけど細山田がうまく引き出してくれた」。昨季限りでソフトバンクを退団した早大で3学年後輩だった女房役には「凄い勉強して、僕の投球を把握してくれている」と感謝した。32歳のエースは今季から主将も務める。投手で主将は珍しいが、桑原大輔監督は「彼は視野が広い。目配り、気配りができる」と信頼を寄せる。悲願の初優勝へ。佐竹は「若いチームだし、初戦はこんなもの。硬さが取れてくれば」と主将の顔で言った。

 ▼七十七銀行・上野尚文監督 佐竹君に完敗です。何とか突破口をと思ったが…。

 ▼七十七銀行・中井主将 いとこが陸前高田市にいて、復興がなかなか進んでいないと聞いている。そういう人たちに少しでも勇気を与えたかった。

続きを表示

2016年7月17日のニュース