千賀無傷の8連勝!ソフトバンク前半戦だけで貯金30

[ 2016年7月14日 05:30 ]

<ロ・ソ>ウイニングボールを手に工藤監督とタッチする千賀

パ・リーグ ソフトバンク3-0ロッテ

(7月13日 QVC)
 無傷の8連勝を飾ったソフトバンク・千賀だが、その表情には悔しさがにじんでいた。8回を3安打無失点無四球で111球は余力十分。だが、プロ初完封を逃し、ヒーローインタビューでは何を問われようが上の空だった。「僕の信頼のなさを分かってください。チームの勝利を考えた時、デニス(サファテ)の方が安定感はある」と自虐気味に言った。

 投球は圧巻だった。4回2死までパーフェクト。最速153キロの直球を軸にカーブ、フォークと織り交ぜた。前半の4回までは奪三振はゼロ。決め球の一つであるスライダーをセーブし打たせて取ることに成功する。5回以降はスライダーをカウント球として使うことで、直球、フォークで三振が増える。後半の4回で5三振を奪った。

 6月18日の阪神戦(甲子園)も8回を103球で2安打無失点だったが、1点差だったこともあり、9回はサファテに譲った。その時も工藤監督に直接「僕はまだ信用されていないんですね…」とぼやいた。「そうだよ」とあっさり返された。工藤監督から課されるシーズン中と思えないほどの厳しい体幹トレーニングを乗り越える気力は、反骨心が支えている。

 チームは4連勝で05年以来11年ぶりの貯金30で前半戦を終了。千賀が思うほど、工藤監督の評価は低くない。「彼には先発の柱として投げてほしい。また、そういう機会があれば狙ってほしいね」と一人前と認めた。

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2016年7月14日のニュース