ペトリックも二刀流?初安打初打点に初勝利!ラミ監督「代打としても」

[ 2016年7月14日 08:15 ]

<D・中>ウイニングボールを手に笑顔のDeNA・ペトリック

セ・リーグ DeNA7-2中日

(7月13日 横浜)
 自らを救った。2点を先制された直後の4回。2死満塁で打席に立った来日初先発のDeNA・ペトリックは2ストライクと追い込まれたが、中日・セプティモが外角高めに投じた3球目の直球を右翼線へとはじき返した。同点の2点打。来日初打点をマークし、一塁上で笑みをこぼした。

 「ラッキーだったね。目をつぶってたかもしれないから、ビデオを見て確認するよ。昔からスイングがいいと言われていたんだ」

 打つ気配はあった。3回の来日初打席では右前へ来日初安打を放っていた。迎えた4回の同点機。ラミレス監督は「第1打席を見て前に飛ばしてくれればと思っていた」と振り返り「次からは代打としても使えるね」と笑った。本職のマウンドでも5回を2失点。来日初白星を挙げ、セプティモとの「来日初先発対決」を制した。初安打&初打点と合わせて初もの尽くしの一日となった。

 来日1年目。助っ人右腕は先発候補として入団も先発枠を勝ち取ることができなかった。中継ぎとして7試合に登板も4月下旬には2軍降格。「正直、難しい時間だった」と振り返る。支えてくれたのは11月に結婚予定のフィアンセのエイドリアさん(25)。この日もスタンドから見守ってくれた。初勝利と初安打の2つの記念球は彼女にプレゼント。球宴休みのきょう14日は2人でディズニーランドに行き、お祝いをするという。

 ペトリックの投打にわたる活躍でチームは2連勝。単独3位に浮上し、前半戦を終えた。指揮官は後半戦での先発ローテーション入りを明かし「きょうは彼がキーだった。いい終わり方ができたね」と称えた。(中村 文香)

 ◆ザック・ペトリック 1989年7月29日、米イリノイ州生まれの26歳。12年にドラフト外でカージナルスに入団。13年には「ピッチャー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。メジャー経験はなく、マイナーでの通算成績は102試合に登板して28勝19敗9セーブ、防御率3.50。15年12月にDeNAと契約を結んだ。1メートル91、88キロ。右投げ右打ち。

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