【岡山】監督は元イチロー番記者 津山が初戦突破

[ 2016年7月12日 06:15 ]

第98回全国高校野球選手権岡山大会1回戦 津山5―2林野

(7月11日 倉敷市営)
 スポニチの「元イチロー番記者」という異色の経歴を持つ津山・浮田圭一郎監督(38)が夏の大会初陣で初勝利を飾った。

 林野戦で、背番号2の先発・井上が6回まで2点に抑えると、バッテリーが入れ代わり、背番号1の立岩が3回を無失点で5―2の勝利。「想定したことがうまくいった。うちのダブルエースなので」と満足そうに話した。

 浮田監督は岡山城東から成城大に進学。卒業後は外野手として、01年にツインズとマイナー契約を結んだ。その後フリーの記者に転身し、07年から5年間、スポニチのイチロー番記者として、数々の歴史的瞬間に立ち会ってきた。津山では野球部長を経て、今年4月に監督に就任。イチロー取材の経験を指導に生かしている。選手に伝えているのは「準備の大切さ」。それはマーリンズのイチローが最も大切にしていることでもある。

 浮田監督は「初球であり、初回であり、“初”の付くものを大事にしなさいと、教えている。そのための準備。まずは最初の安打が出れば、次が出る。イチロー選手もそうやって安打を積み上げてきた」と話す。試合前に行うイチロー独特のストレッチは記者時代に取材する中で、一連の流れを全て頭に入れた。それをそのまま取り入れている。

 16日の2回戦ではプロ注目の150キロ右腕・高田を擁し、春夏連続の甲子園出場を目指す創志学園と対戦する。「がっぷり四つに組んだら負けるので、それなりの対策は考えている。まずは初回を乗り切ること。こちらのペースに持っていきたい」と浮田監督。「イチローイズム」を注入し、優勝候補に挑む。

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2016年7月12日のニュース