坂本V弾!阿部も村田も一発 20年前は「メークドラマ」きっかけ

[ 2016年7月10日 06:11 ]

<巨・D>8回無死、左越えソロを放った巨人・坂本

セ・リーグ 巨人5-2DeNA

(7月9日 東京D)
 96年7月9日、札幌円山球場での広島戦。巨人打線が2死無走者から9者連続安打の猛攻をきっかけに、快勝。勢いづいたチームは、広島との最大11・5ゲーム差をひっくり返し、逆転優勝を飾った。世間では「メークドラマ」と呼ばれた。

 2016年7月9日。派手な連打はなかったが、主砲の一振りが勝利に結びついた。2―2の8回無死、坂本が外角直球を豪快に左中間席に運んだ。7試合ぶりの16号決勝ソロに「小さくならず、自分の強いスイングをしようと。みんなに“エースを何とか勝たせよう”と話していたので(菅野に)勝ちが付けられて良かった」と汗を拭った。

 試合前、坂本は東京ドームの三塁側エキサイトシートでグラブを手にするファンとキャッチボールで触れ合った。シートノック直前のファンサービス。試合後のお立ち台では「選手全員、優勝を諦めていない」と叫び、4万3847人の大観衆を沸かせた。

 打線は阿部、村田にも一発が出た。20年前、慶大3年生で神宮のスターだった高橋監督は「いい形で勝てた」と納得の表情だった。(川島 毅洋)

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2016年7月10日のニュース