【茨城】つくば秀英・長井 146キロ!オリほれた、複数態勢で視察

[ 2016年7月9日 05:30 ]

<つくば秀英・古河二>4回1安打無失点と好投したつくば秀英・長井

第98回全国高校野球選手権・茨城大会1回戦 つくば秀英8―0古河二

(7月8日 笠間市民)
 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は8日、7大会で25試合が行われた。茨城大会では、つくば秀英が1回戦で古河二に8―0で7回コールド勝ち。今秋ドラフト候補の最速149キロ右腕・長井良太投手(3年)が先発し、4回1安打無失点で毎回の5三振を奪った。9日は千葉、埼玉など20大会が開幕。31大会で計174試合が行われる。

 バックネット裏のスタンドには10人以上のスカウト陣がスピードガンを手に陣取った。その視線を一身に集めたのが長井だ。1メートル81の大型右腕は4回無失点と剛腕ぶりを発揮し「チームに流れを持っていけたから合格点。立ち上がりも良かった」と笑顔で振り返った。

 「流れを持ってくる」というテーマ通り、初回から2三振を奪い3者凡退。相手の直球狙いを逆手に取り、スライダー、カーブを効果的に織り交ぜた。4回を1安打に抑え、毎回の5奪三振。森田健文監督は「立ち上がりから長井の投球ができていた」と目を細めた。

 同校出身の右腕・塚原が所属するオリックスは複数態勢で視察し、スピードガンで最速146キロを計測した。牧田勝吾スカウトは4回先頭に遊撃内野安打を打たれた後、気迫を前面に押し出して後続を抑えた投球に「打たれた後の打者に対する姿勢、パフォーマンスが一番良かった。将来的に楽しみ」と絶賛。長井も「プロ志望届を出します」と早くもプロ入りへ強い意欲を示した。

 今春は登板しないまま地区予選初戦で敗退。高校最後の夏に向けて参考にしたのが日本ハム・大谷だ。「映像を繰り返し見て、ボールの回転を勉強しました」。日本最速163キロの縦回転を意識して投げ込み、自慢の直球に磨きをかけてきた。

 同校の夏の茨城大会最高成績は8強。長井は「長井だと打てない、というところを見せつけたい。チームの流れが良いのでこのまま突っ走りたい」と言った。プロ注目右腕が春夏通じて初の甲子園まで腕を振り続ける。

 ◆長井 良太(ながい・りょうた)1999年(平11)1月15日、兵庫県生まれの17歳。長田中では軟式野球部で捕手を務め、高校から投手に転向。1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。球種は直球、スライダー、カーブ、フォーク。1メートル81、81キロ。家族は両親、兄。右投げ右打ち。50メートル走は6秒3。

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2016年7月9日のニュース