阪神ドラ5青柳 目標は伝説Gキラー小林繁 7回1安打零封初勝利

[ 2016年7月8日 05:30 ]

<巨・神>7回1安打無失点の好投で巨人戦初登板初勝利を挙げた青柳

セ・リーグ 阪神6―0巨人

(7月7日 東京D)
 究極の理想像に向かって、阪神ルーキーの青柳が第一歩をしるした。自己最長の7回を被安打1で無失点。負ければ自力優勝が消える一戦でチームを最下位脱出に導く2勝目をマークした。

 「初めての巨人戦で緊張したけど、凄くうれしい。最高」。球団の新人では13年の藤浪以来となる巨人戦初登板勝利だ。

 昨年10月25日。ドラフト5位指名のあいさつを受けると「目標は小林繁投手。巨人キラーと呼ばれる投手になりたい」と宣言した。同じサイドスローで沢村賞を2度獲得した往年のエース。「江川事件」を経て巨人からトレードされた79年に巨人戦8勝0敗の成績を刻んだ「伝説の男」を、目指す存在に掲げていた。

 プロ初勝利のあと1カ月以上も勝ち星から遠ざかり、左打者への対応を課題に掲げた。内外の出し入れを重視。横手から繰り出すチェンジアップとツーシームをきっちりコーナーに投げ分け「要所で新しい球を使えたのが大きかった」と自ら成長を感じ取った。「1勝だとまぐれもある。巨人キラーと言われるように、積み重ねていけたらいい」。昨秋に立てた誓いを、また新たにした。

 ◆青柳 晃洋(あおやぎ・こうよう)1993年(平5)12月11日生まれ、横浜市出身の22歳。生麦中では軟式野球部に所属。川崎工科では3年夏の神奈川大会16強が最高成績。帝京大では1年春から登板しリーグ戦通算15勝。1メートル81、79キロ。右投げ右打ち。

 ≪80年ぶり快挙≫青柳(神)が7回無失点の好投で巨人戦初登板を勝利で飾った。チームの新人が巨人戦初登板勝利は、13年の藤浪以来8人目だ。また、青柳は6月1日楽天戦でデビュー戦白星もマーク。阪神で入団1年目に初登板初勝利と、巨人戦初登板勝利の両方を記録するのは、プロ野球初年度の36年に藤村富美男、御園生崇男が達成して以来80年ぶりの快挙。

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2016年7月8日のニュース